日本では、渋谷区の同性パートナーズシップ制度をはじめ、LGBTに対する理解が浸透しつつあります。
しかし、身近にLGBTがいない場合には、LGBT達の想いはなかなか分かりづらいと思います。
今回は、LGBTの当事者の気持ちや、LGBTの子供の親の気持ちに注目した作品をご紹介します。
一部ネタバレを含みます。
1.『うちの息子はたぶんゲイ』
出典:楽天ブックス
『うちの息子はたぶんゲイ』 1~3巻 おくら / スクウェア・エニックス
お母さんと息子、愛情たっぷりの家族の物語です。
息子・浩希(ヒロキ)は高校一年生で成長期真っ只中。
母親が息子と恋バナをすると、「彼氏ができたらな~、、、じゃなくて彼女!彼女!彼女ね!」と誤魔化したりする。
息子の浩希の好きな人は男性なのかも。本人は隠そうとしているけど、バレバレなときもある。
家族共有パソコンの検索履歴が『男性・マッチョ』と検索していたり思春期にあったことを思い出します。
浩希は周りのみんなと同じように、人に恋をしている。
それは同級生の醍吾(ダイゴ)という浩希の親友だ。
好きな人への想いは伝わるのか、伝えるのか。
母親は我が子を見守りつつソワソワしながら、息子の成長と自分自身の価値観の違いが変わっていく。
浩希本人に「ゲイなの?」と確認はしてないけど母親本人が思っていることはこれに尽きる。
「うちの息子はたぶんゲイで、素直でとってもかわいいのだ。」
LGBT当事者の方や、家族の中で、LGBTなのかもしれない。どうしたらいいんだろう?と悩んでいる方は
こちらのマンガを読んでみると良いかもしれません。
勇気や力を与えてくれます。
2.『ゲイ風俗のもちぎさん セクシュアリティは人生だ。』
出典:楽天ブックス
『ゲイ風俗のもちぎさん セクシュアリティは人生だ』 1~3巻 もちぎ / KADOKAWA
SNSに投稿した漫画「母ちゃん、ゲイに生まれてごめんなさい」が話題となった衝撃作。
あたいらは自由に生きようね
母親との決別をきっかけに特殊な業界へ飛び込んだ「もちぎ」、
様々な人たちとの出会いと別れを繰り返すなかで学んだ経験を詰め込んだ一冊。
ゲイ風俗やゲイバーをとてもコミカルに描いたマンガになっています。
毒親である母親から逃げるために東京へ。
ゲイ風俗で働きだし「ごんざぶろう」という源氏名を付けられる。
面白く、可笑しく、とっても楽しく親しみやすいお話ばかりで共感者が続出です。
ウリセン?LGBT?セクシュアリティ?
どれも他人事ではなく”自分自身”になり得る話ばかり。
今一番注目を浴びている作家さんです。
3.『きのう何食べた?』
出典:楽天ブックス
『きのう何食べた?』 1~17巻 よしながふみ / 講談社
40代中年ゲイカップルの日常物語。
「シロさん」こと筧史朗と「ケンジ」こと矢吹賢二の2人は、史朗の部屋で同棲するゲイ・カップル。
ゲイであることを隠しながら弁護士として働く男前の筧史朗だが、節約家で優柔不断な一面をもっている。
片方の賢二はゲイであることを隠さず生きており美容師として働く、見た目に対して厳しく、筧史朗には甘い。
こんな甘い生活の話をしているが、このマンガは題名から察するように料理漫画である。
筧史朗が毎月25000円の食費用でやりくりしながら美味しい料理を作っていく。
料理のレシピを公開しながら作っていくので読んでいる方でも同じ料理を作れるようになる素敵なマンガです。
二人の価値観は正反対だけど、ゲイ・セクシュアルに対しての葛藤と向き合いながら、二人で一緒にいることを「食」を通して学んでいく物語。
最後に
LGBTである悩みや、子供がLGBTかもしれない。と思っている方でも新しい価値観が芽生えてくるかもしれません。
皆さんと同じように生活をして、日々を葛藤しながら生きております。
マンガとして楽しみつつ、このような方もいるんだ。と思っていただければと思います。
LGBTって何だろう?悩んでいる人や自分自身は何に当てはまるのか。
分からない方はこちらの記事をご覧ください。